チランジア近況2013年06月01日

 一年以上チランジアの記録を怠っていた。
 昨年5月に入手したチランジアを紹介して間もなく、雨の日に戸外に置いていたところ、ぬれた状態で突然晴天になり、その日に限って外に出した緑葉系のものを中心に急激に傷み、つぎつぎと枯れて半減してしまった。緑葉系とつぼ型系の品種のほとんどが枯れ、今は残った銀葉系を中心に育てている。
 もう戸外でも十分育つ気温になったが、今年は今のところ屋内で育てている。水やりは毎日霧吹きで表面がぬれるくらいにし、なるべく窓を開けて換気している。戸外の方が生育はよくなる実感はあるが、油断して失敗した経験も多いので、本格的に梅雨入りしたら戸外に出すか迷うところ。

チランジア・ウスネオイデス2013年06月01日

ウスネオイデス
 チランジア・ウスネオイデスの花が先月から次々咲いている。
 以前に記事にしたものではなく、一年ほど前に入手したもの。以前のものも細々と生き残っているが、こちらはある程度の量がある。
 見た目は以前のものとそっくり。が、花の香りが違う。以前のはとにかく「甘い」香りだが、今回のは甘いだけでなくちょっとくせがある。お菓子みたいな香りで悪くはない。強烈な香りではないが、部屋を閉め切っているとほのかに香っている。
 昨年春に入手し、夏のあいだ、一部は湿度のある木陰に置いてほぼ自然の状態に。残りは外に置き直射日光にあて毎日水をかけていた。
 秋に室内に取り込んだとき、木陰に置いた方はふっくらと柔らかく太っていていい感じ。日に当てていたほうは入手時とあまり変わらなかった。しかし冬の一番寒い時期、夏に木陰に置いた方だけ縮んで枯れたようになってしまった。ウスネオイデスは環境の変化に弱いのかもしれない。
 今はあまり重ならないように窓際に平たく吊るして、毎日軽く霧吹きをしている。環境を変えずに夏もこのまま室内栽培にしようかなと考えている。

エアプランツLife ティランジアと暮らす2013年06月08日

本の感想
エアプランツLife ティランジアと暮らす
著者 SOUS LE GUI(スゥルギ)  日東書院

 一般向けなティランジア(チランジア)の本。
 Part1では平易な文でティランジアの育て方を紹介。
 Part2では飾り方のヒントを写真集的な雰囲気で紹介。
 巻末に品種を紹介するティランジア図鑑と開花写真、取扱店のデータがついている。

 全体的に、園芸書というよりはクラフト系の本のような体裁。
 栽培ビギナーやフラワーアレンジメント的にティランジアを使いたい人向けな感じ。
 Part2のティランジアの飾り方の提案は、普段育てているものをハレの日にその場限り特別に飾るようなイメージのようだ。維持の難しい飾り方は、そのままの状態で育てたい人向けにアドバイスが添えられている。
 おしゃれな飾り方は自分には縁がなさそうなので、この本の写真で楽しもうと思うが、アレンジメントに興味ある人がティランジアを買ったものの栽培方法がわからず困っていたら、この本は勧められる。
 ページ数は少ないが、図鑑部分は自分の知らない品種のを読むと楽しい。知っている品種でも写真が自分の知っている姿より育っていたりすると参考になる。日照や水やりの目安のマークがついているのもいい。

エアプランツとその仲間たち ブロメリアハンドブック2013年06月22日

本の感想
エアプランツとその仲間たち ブロメリアハンドブック
著者 藤川 史雄  双葉社

 ブロメリア科の植物の写真図鑑。育て方解説などの情報もある。  私が興味を持っているのはティランジア属で、この本で扱っている中の半分弱くらいだろうか。
 属ごとに分類されていて、同属内ではおおむね学名のアルファベット順で載っているようだ。欲を言えば巻末のINDEXは学名順の他にアイウエオ順のものもあれば引きやすいかも。
 以下は主にティランジア属を念頭においての感想です。
 各品種ごとにアイコンがついていて、緑葉系か銀葉系かの扱いの別、栽培難易度、水やりや日照の必要度がわかるようになっている。これはありがたい。今まで緑葉と銀葉の別を勘違いしていた品種があったので、今後の育て方の参考にしようと思った。
 変わった品種がいろいろ紹介されていて、コレクター的興味がわいたときに参考になる。
 ティランジアの写真は多くが開花状態で、着生させたイメージ。上手に育てたらこんな感じになるのだなという目標になり、育てる励みになる。まだ咲かせたことがない品種はもちろん、咲かせたことのある品種もこんなにきれいに形よく育てられるんだなと感動する。手持ちの品種不明のものも開花したら同定する参考になりそう。それにしても、めったに開花しないティランジアの開花写真がこれだけそろっているのは壮観。

チランジア フンキアナと現在の栽培状況2013年06月23日

フンキアナ
 チランジアの一種、フンキアナを入手した。
 全体に均質できれいに葉がそろっている。入手直後に日差しが強くて葉の一部が焼けたのか茶色くなってしまったが、調子は悪くないらしく、新しい根が出てきた。
 冬の寒さに弱い品種らしく、今まで冬に加温したことがないので上手く育てられるか、少し心配だ。
 最近立て続けにチランジア関連の本を購読して触発されたこともあって、せっかく根が出てきたので着生させようかと思い立った。着生させた方が丈夫に育つらしい。
 今までチランジアの着生を考えたことはないこともないが、樹皮のついていない板で試してすぐカビてしまったので、あきらめていた。何か着生させるのにいいものはないかと身の回りを探し回った結果、割れた素焼きの植木鉢のかけらがあったのを思い出し、よさそうなものに付けて見た。
 チランジアを買ったときにタグがついているときがあるが、そのときに使われている細い針金を利用してフンキアナに残っていた古い根をおさえるように取り付けた。本体が長くて安定しないので、本体の方も針金で支える形に。
フンキアナ現状
 新しく根が出てきたチランジアは、なるべく着生を試みようかなと思っている。
 現状のチランジアの栽培状況は、ウスネオイデス以外は外に出している。今年は参考書を熟読し、遮光用に網状になった布をかぶせている。金属製のラックを利用しているが、いつもは木箱に入れてのせていたが、今年は網をしいてその上に直接載せ、木箱はラックの下に照り返し防止用に置くことにした。木箱の中には水の入った容器を置いて加湿効果をねらう。ラックは2段になっているが、乾燥に強いものは上、湿度が必要なものは下に分けるようにした。
 ラックの置き場は雨は直接あたらず、日照は午前中だけだが、夏は結構暑くなる。水やりは慎重にしなければ。
 先週は雨が多くて枯れた部分が湿っていたので取り除いた。思った以上に枯れた部分がたまっていて、全部集めると片手に一杯くらいになった。ものによっては枯れた部分に水がたまって腐り始めていた。枯れていない葉にも影響しはじめていたので、危なかった。 
 ウスネオイデスは束ねていたのをほぐしてしまっているので、外に出すと風で飛びかねないので、窓際に掛けて育てている。水は霧吹きでやっているが、なるべく窓を開けるように心がけている。花は今も断続的に咲いているが、あまり香りがしない。前回書いた香りは、室内に置いてあったハーブティーのものだったかも。