クロスステッチ図案 作品No.242008年09月23日

作品No.24
 方眼紙を購入したので、久しぶりに図案を作ってみました。
 今までの図案はパソコンでおこしていましたが、今回は手書き。従来のやり方では、いかに原画の雰囲気を壊さずにサイズと色数を減らすかが鍵でしたが、手書きは一から図案を絵として組み立てる感じで、細部まで目が届く一方で、全体のバランスの調整が難しく感じました。
 色鉛筆を使ったカラーチャートにしたのですが、薄く塗るとどのマスがどの色か判りにくく、濃く塗ると方眼が見難くなって、刺すときにマス目を数え間違えやすかった。複雑な図案を作るのにはもっと工夫が要りそう。
 原案をミニマムな図案にするには良い方法だとは思った。細かいところまで図案化すると、実作中にあれこれいじりたくなる。何箇所か実際に作成時に変えてしまった。図案自体は修正しにくいので、メモ書きだらけになってしまった。面倒くさがらずに何度か書き直せばもっといい図案が書けるかも。

メモ2006年01月05日

 淡い色の面を濃い目の色の面で囲むと実際以上に色が淡く見えるが、淡い色の面を濃い色の線で囲むと実際以上に濃く見える気がする。

黒のタブー2005年09月25日

 前回記事混色しばりに加えて絵を描く上で長らく縛られていた事柄がある。それは、黒のタブーだ。
 彩色で黒い画材を用いることを禁じる美術指導者は多い。理由としてよく挙げられるのは、「画面が汚れるから」だ。かわりに混色によって黒を表現するように指導される。実際に多くの画材で黒は扱いにくい色なのだが、「なるべく控えるように」ではなく「極力避けるように」求める人が多いのは、子供に混色を勧めるの同様、色彩感覚や混色技術の訓練の一環として自力で黒っぽさを作らせるように仕向けているためでもあるようだ。
 そしてもうひとつ、黒い彩色画材がタブー視される理由がある。それは、人物を描くときに髪や瞳を無条件に黒く塗ってしまう人が多いからだ。人物写生をするときには、「日本人の髪や目もよく観察すれば必ずしも真っ黒ではない。見もせず黒く塗らないで、しっかり観察して色を見極めるように。」といった指導を何度も受けた。言われてみれば学齢期前に描かされたクレヨン画では、当たり前に黒で髪や目を描いていた。
 CGによる描画で混色しばりが解けるのと平行して、黒のタブーもほとんど解けた。CGならいくら黒を使っても、こすれて汚れることはない。CGソフトを初めて買ったときは、珍しがって黒地の絵ばかり描いたものだ。しかしながら依然として、髪や瞳を真っ黒で描くことには抵抗が残っている。観察を怠ってステレオタイプに陥っているのではないか?と自問してしまう。空想で描くファンタジー画でさえも。
 海外で日本のアニメキャラクターがとんでもない髪の色をしていることが不思議がられているという記事を何かで読んだが、案外デザイン的な理由の他に、無意識の自戒が髪色にバリエーションを呼んでいるのではないかと勝手に想像している。

混色しばり2005年09月24日

 CGを始めてから、描ける絵の表現の幅が広がった。
 高価な器具無しでエアブラシなどの効果が得られる・大量の絵の具がなくてもむらのないべた塗りが可能というような、技術的・物理的な敷居が低くなったこともさりながら、自分の中で一番大きいのは混色しばりがなくなったことだ。
 私のかかった混色しばりというものは、子供向けのお絵かき指南を受けたことに端を発する。それはたった2つの教えだ。ひとつは画用紙からはみ出すくらいに大きく描くこと。もうひとつは絵の具は必ず混ぜて自分の色にして使うこと。チューブから出したままで使ってはいけない。
 今にして思えばその教えは、大胆な構図や勢いのある筆致、色彩感覚の訓練の必要性、オリジナリティーの追求といったことを子供にわかるように単純な言葉で伝えようとしていたのだと思う。その教えを受けて以来、ながらく忠実に守った。もっとも私は、一つ目の教えの理由は、余白を残すくらいなら安い小さい紙に描けばすんだのにもったいないからで、二つ目の教えの理由は、そのままの色を使うのは絵の具メーカーの真似っこになるから、と解釈していたが。そのため、混色せずに直接原色を使うことに何か罪悪感のような抵抗があった。
 ところがCGであれば、どの色も同じ重みの一つの値にすぎず、どのメーカーのものでもない。混色をしなくてはいけない、というしばりが自分の中で解けた。それまでは避けていた、くっきりした色のべた塗りに抵抗がなくなった。失敗してもいくらでも描き直せる手軽さもあって、以前は描かなかった黒っぽい絵や、派手な色使いができるようになった。それまでは(絵の具をケチっていたこともあって)どちらかといえば淡めの中間色で占められた絵ばかり描いていた。描いたものを見て、自分はけばけばしいものが嫌いなのだと思っていたが、ここ数年の作風ではそうでもなさそうだ。
 「混色しばり」は単なる心理的なものだ。CGはきっかけに過ぎない。だが自力で破るのは難しかった。あらかじめ作られた色に縛られないように、自力で自分色を見つけるようにと、先人が用意してくれた指南の言葉に長年縛られたことを思うと、可笑しい。

文字サイズ2005年06月26日

 このブログのスタイルシートをカスタマイズするとき、真っ先に文字サイズを小さくした。基本スタイルを一目見て、「うわ、文字が大きい」と感じたからだ。だが、私のメインサイトも、よくデザイン確認するブラウザでは大きい文字サイズで表示されていて、特に文字が大きすぎるとも思わず違和感はなかった。
 どこに違いがあるのかといえば、たぶん文章エリアの幅にあるのではないかと思う。幅800に合わせた表示エリアだと、文字サイズが実際以上に大きく感じてしまった。行数に対して1行の文字数が少ないと文章を捉えにくく、文字が大きすぎるからだ!という印象を抱いてしまう。(カレンダー等を上下に置けば文章幅を広げられるが、私の好みとしては、左右にあったほうが操作しやすいので変えたくはない。)また、プロポーショナルフォントだからかなのか、行頭がきっちりそろっていないように見えて、どうにも気に入らなかった。小さい字だとそのずれはほとんど気にならないのだが。試しに等幅フォントにして大きめの字で見てみたが、そうすると今度はフッター部分の括弧が幅を取りすぎてこれまた好きになれなかった。結局、小さい文字に戻してしまった。
 スタイルシートの基本設定の字が大きめ(といっても「中間」ですが)なのは、「小さい字だと読みにくい」という要望を受けての結果であることは開発者様のブログで知っていたので、できれば文字を小さくしないほうがいいのかな、とは思うのですが、自分の読みやすさと好みをとって今のままでいきます。文字が小さくて読みにくいと思った方は、お手数ですがブラウザの機能で表示を拡大してご覧ください。