サンセベリアの花2007年09月29日

サンセベリアの花
 2007年7月頃、育てていたサンセベリアに花が咲いた。
 比較的珍しいことのようなので、撮っておいた写真を公開します。
 栽培を始めてからおそらく4年目(正確に覚えていませんが、毎年一つずつ芽を出しているので、株の数から判断)。
 鉢穴のない器でハイドロカルチャー状態という過酷な環境なので、生命の危機を感じて咲いたのかもしれません。枯れる予兆かと心配しましたが、花後も新しく芽が出て育っています。花芽が出たのは一番古い株から。株の中心から花穂が伸びてきました。

 写真の上のほうはつぼみ。下のほうが開花状態です。つぼみの頃から各花の下に蜜のような滴がついていました。ごちゃごちゃして写真ではわかりにくいのですが、細長い花びらが外側にカールしています。ネギやタンポポの茎を縦に割って水にさらしたときのような感じです。甘い香りがしました。強香でも微香でもなく、30cmくらいの距離から香っているのが判る程度の強さといったところ。

 購入時からあった葉が花後色あせてきたので、どうせ捨ててしまうならと試しに葉挿しにしてみました。切り取って数日乾燥させ、土に挿しています。勢いの落ちた葉なので新芽を出すのは難しいかもしれませんが。

チランジアの栽培・試行錯誤2007年09月29日

 最近チランジアの栽培にはまっている。
 形状が面白くて見ているだけでも飽きないが、室内栽培ができ、夜に水遣りをする植物なので、時間のあるときにゆっくり手にとって世話や観察できるのが楽しい。初めは触ると手がチクチクしていたが、最近は慣れたのか平気になった。育てやすい普及種を数種育てている。
 栽培は、苗についていた札に書かれた栽培方法と種苗会社のカタログに載っていた種類別の性質を参考に、試行錯誤している。今のところの栽培環境は、網戸越しに日射があたる室内での栽培。日射があたらない時間はあまり明るくない。風はできるかぎりあてるようにしているが、締め切っているときもある。短時間とはいえ直射日光に近い日射が当たるので、カタログ記載の標準栽培方法よりかなり頻繁に、ほぼ毎日水をやっている。
 入れ物はやや大きめの陶器で、ミズゴケをひとつかみ入れて、その上に数個ずつ並べている。銀葉系はミズゴケを少なめ、緑葉系とつぼ型タイプは多めで、軽く埋めている。水遣り方法は試行中で、霧吹きで全体にかけたりもしたが、最近は植物体だけ取り出して全体をまんべんなく水に浸け、そのままミズゴケの上に戻している。ミズゴケ自体には水はやらず、植物から落ちた水で湿っている状態。どの種も同じように水をやっている。初めは銀葉系の水遣りは控えめにしていたが、むしろ銀葉系の細葉のものが葉先に葉焼けをおこしたので、同じようにたっぷり水を遣るようになった。こちらで調節しなくても、蒸れに弱いものは自然に乾燥しやすい性質をしていて、水好きなものは葉の内側に水が溜まる構造をしていたり、表面が水を吸いやすかったりと、よくできている。たっぷり水を遣っても、どれも朝までには水滴が残らない程度に乾いている(表面の吸水性がいいタイプはミズゴケが乾かないかぎり湿っている)。
 チランジアは葉が丈夫で、しおれたりしないので適正に水を遣れているかわかりにくい。とりあえず成長しているようなので、しばらくこのやり方で育ててみようと思う。

チランジアの観察・カピタータとブラキカウロス2007年09月29日

カピタータとブラキカウロス
 カピタータの苗と、ブラキカウロスの苗を入手したが、どちらも大きさも形も似ていて、そのうち見分けがつかなくなるのではないかと思った。
 後でわからなくならないよう、観察で判った違いをまとめてみる。(種類ごとの性質の違いなのか、株の個体差なのか定かではありません。あくまでも私の手持ちの株の違いです。)

 ・カピタータの葉は硬く、ブラキカウロスの葉は弾力がある。
 ・カピタータの葉は吸水性がそれほどなく、水は中央に溜まる。ブラキカウロスの葉は吸湿性が高く、水は表面に広がる。湿ったミズゴケに載せておくと、カピタータはミズゴケに接したところ以外は湿らないが、ブラキカウロスはミズゴケに接していない上のほうまで表面が濡れた状態になる。
 ・カピタータの葉は薄いエメラルドグリーンで、ブラキカウロスの葉は似た色だが、わずかに赤みを帯びている。特に乾燥した葉先は赤みがでやすいようだ。

チランジアの観察・葉焼け2007年09月29日

 入手したチランジアで、葉焼けしやすいと感じたのは、カプトメドゥーサ。見た目は銀葉系で日射に強そうにみえるが、短時間日に当たっただけで、葉先の細い部分が葉焼けした。ブラキカウロス同様、表面の吸湿性が高く、湿ったミズゴケに載せておくと、かなり上のほうまで濡れた状態になる。チランジアは濡れた状態で陽に当たると傷みやすいと聞くので心配だったが、湿った部分は焼けず、湿らない葉先だけが硬く茶色くなった。
 他に葉焼けしたのは、イオナンタ。個性なのか、入手したものはかなり葉先が細く、購入後しばらくはミズゴケを使わず乾燥気味に育てていたら、猛暑のせいもあってか葉先がうっすら茶ばんだ。ミズゴケを入れてよく水遣りをするようにしてから生えた新しい葉は無事。
 逆に意外と強いと思ったのは、ストリクタ。緑葉で日射に弱いものと思っていたが、外側の古い葉は焼けたものの、若い葉は元気で、乾燥ぎみになると下のほうが銀葉のように白っぽくなるようになった。環境適応性が高いとみた。